『You're a good man, Charlie Brown（君はいい人、チャーリー・ブラウン）』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(Ambassador Theatre)

−−１０列目中央−−

演出：マイケル・メイヤー
作　：ジョン・ゴードン
出演：アンソニー・ラップ、B.D.ウォン、ロジャー・バート　他

場内は小学校の体育館かと思うほどお子供ばっかり！学校行事として来たのか、大型バス２台が劇場前に停まっていました。木曜日のマチネだからかな。あとは親子連れが多かったですね。いい年した東洋人は異質に見えるわ(笑)。

見終わってハッピーな気分になるとても楽しいミュージカル。子供向け、親子連れを対象にしている作品ですが、ミュージカルとしてのレベルはとても高いと思いました。覚えやすいメロディーの曲が多くて、一緒に歌いたくなっちゃう(^^)。出演者はどの人もよく声が通るし、演技も歌も安定してます。

その６人の出演者達はどの人も好演！特にスヌーピー役のロジャー・バートは出てくるだけで拍手がおこってました(^^)。スヌーピー役といっても犬の扮装をしているわけではなく、白のトレーナーに白いズボンという格好なのですが、仕草が何となく犬っぽい(笑)。

チャーリー・ブラウン役のアンソニー・ラップ。如何にも人が良さそうな、優しい雰囲気がこの役にピッタリ！もう本当に可愛いチャーリー・ブラウンです(^^)。そしてウワサ以上に歌が上手いのです。声質が凄く良くて低音から高音まで無理なく綺麗に声が通るので、聴いていてとても心地よいです。『RENT』でも観たかったな。

ライナス役のB.D.ウォン。もの凄く可愛いライナスです。コロコロと変わる表情がとってもキュート(^_^) 。仕草や話し方も凄くチャーミングで、観ているだけでこっちまで顔がほころんでしまいそうでした。低い声だけれど、よく通る声してます。もっとミュージカルに出て欲しいな。あ、、、でもストレートプレイでも一度観てみたい（ってどっちなんだ＞自分(^_^; ）。

ストーリーはこれといってなく、色々な出来事を繋いでいく構成。場面がくるくると変わるので飽きさせません。何となく４こまマンガを舞台で観ている感覚です。セットがカラフルなかき割りなので余計にそう感じるのかも。凄いと思ったのは、大人が子供を演じているのに、どの人も殆ど無理なく役に入っていること。少しでもあざとさが出ていると特に大人の観客には辛いと思うので、役者さんの自然で素直な演技のお陰でこちらもリラックスして観ることが出来たのは嬉しかった。

劇場を出るとき、「あー、楽しかった(^^)」と素直に思わせてくれるミュージカルでした。（★★★★）