『プロデューサーズ』

セント・ジェームス劇場

２００１．４．１５（日）１８：３０

作：メル・ブルックス，トーマス・ミーハン 演出：スーザン・ストローマン

キャスト： マックス・ビアリストック...ネイサン・レイン レオ・ブルーム...マシュー・ブロデリックス ロジャー・デ・ブリス...ゲイリー・ビーチ カーメン・ギア...ロジャー・バート　　他

物語：ヒット作に恵まれなくなったプロデューサーのマックス。新作も失敗作で早々にクローズに。その会計報告をする為に派遣されたレオ。レオの「大失敗作を作ってクローズさせた方が儲かる」という話しに乗ったマックスは、レオを巻き込んで最低の脚本、最低の演出家、最低の出演者を得て新作ミュージカルを製作しますが。。。

現在のブロードウェイで一番ホットなミュージカル。プレミア・チケットが300ドルとも400ドルとも言われていてチケットも熱い(^^;; 。並んで買う元気があれば、数日先のパーシャル・ビューで一部舞台が見切れる席なら買えるようです。

とにかく楽しい作品です(^^)。何も考えずに作品世界に浸ったモン勝ちって感じで、正直、物凄く良く出来たミュージカルとは思いませんが、とにかく勢いがある。ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック主演でスーザン・ストローマン演出。これで失敗したらシャレにならんかったでしょうが(^^;; 。

メル・ブルックスの同名映画のミュージカル化ということで、事前に映画を観てから行ったのですが（丁度冬に日本でレイトショー公開されていた）、めちゃくちゃ分かり易くてストレートに観られるのがちょっと嬉しかったりして(^^;; 。しかしこういうベタなミュージカルって久しぶりに観た気がします。

ネイサン・レインは映画版のゼロ・モステルよりは薄い印象ですが（ゼロ・モステルが濃すぎるのかも(^^;; ）、しかし熱演。３時間弱走りっぱなしで体力的に持つのか？と思うほど。初めてナマ歌聴いたのですが、とても味がありますね。既に他の人が歌う所を想像できない。

マシューは映画版のジーン・ワイルダーと殆ど同じような役作り。もっとハジけてるかな。パニックになると毛布の切れ端を触るところなんて、ライナスか！と思ったりして(^^;; 。可愛いけどちょっと怖いぞ(笑)。歌は、、、頑張ってる(^^;; 。踊りは、、、もっと頑張れっ(^^;; 。ネイサンが踊らないからせめてブルームだけでもバチって踊って欲しかったけどな。

ゲイの演出家を演じるゲイリー・ビーチは儲け役でしたね。あまりに濃ゆくて凄かった(^^;; 。その相棒を演じるロジャー・バート。この役にロジャーを配するのだから、もっと大きな役にしてるのかと思ったのに全然小さい(涙)。せめてソロ歌一曲くらい入れてくれ〜〜！！！！と叫んだのは私だけか？勿体無いなあ。しかしこの役がこんなに似合うとは思わなかったわ(^^;; 。

2001年のトニー賞でノミネートされてる全ての部門をかっさらった形ですが、ちょっと取り過ぎなのでわ(^^;; 。オスカー時の『タイタニック』状態で、「こんなに取るほど良かったか？」なんて思ってしまう鬼な私がいたりしますf^^;。衣装、装置、照明まで持っていくとは思わなかった…。冷静に観てこの部門、そんなに良かったかなあ。全然印象にも残ってないし、悪くはなかったけど普通じゃないかなと。他のノミネート作品をそんなに観てないんで何とも言えないけど。う〜む、、、ダッシュの大塚さんの照明を見せたいぞ。（★★★★）