| 2001.04.14
PM8:00 Open：99.01.14 |
『Fosse〔フォッシー〕』（ブロードハースト劇場）（★★★☆） アン・ラインキングとビビ・ニューワースが出ているというので、着いたその日に速攻で観に行きました。ナマで二人を観たことがなかったので、役のないオムニバス形式のダンスショウで舞台に出てきたのが分かるかなとちょっと心配だったんですが、明らかに回りと違うオーラを放ってて凄い存在感。『シカゴ』ナンバーを二人に歌い、踊らせないところがスマートだなと。観たかったけど(^^;; 。中国系のダンサーが凄く目立った役で出ていましたが、ちょっと回りと雰囲気違う踊りで何となく違和感あったのですが…。ウケてたけど。。。 |
| 2001.04.15
PM3:00 Open：01.04.01 |
『Stones
in His Pockets』（ゴールデン劇場）（★★★★★） 今回もっとも気に入ったのがこの作品。オリヴィエ賞ベスト・コメディ賞とコンレス・ヒルが主演男優賞をとった芝居のロンドンからの引越し公演。２人の出演者が１５の役を演じ分けるというハイテンションなお芝居です。とにかくこの２人の役者さんの演技が凄い。全ての役に命が宿ってるって感じでどの役になってもしっかりハマってるし、表現力の幅がもの凄くあるから、それぞれの役のちょっとした表情、仕種がとても楽しいです。衣装入れの長方形の箱を机や岩陰に見せたり、小道具を使わずマイムで表現するという手法は小劇場芝居を観ているようで、こういうのが大好きな私としてはかなりツボにはまりました。 アイルランドに映画の撮影に来たハリウッドスターに翻弄される村の若者達。ささやかな楽しみと、ちょっとした悲劇の素朴な話しを、２人の役者さんが楽しく、面白く、哀しく演じていて、最後までそのテンションを保った芝居にこちらも思いっきりのめり込んで観てました。今ブロードウェイで上演している芝居の中では一番のお薦め！小劇場好きなら更に楽しめます！！ |
| 2001.04.15
PM8:00 Open：01.04.19 |
『The
Producers〔プロデューサーズ〕』（セント・ジェームス劇場）（★★★★） スコーンと突き抜けたとっても楽しいミュージカル。こういうミュージカルはやっぱりいいなあ。観ている間は何もかも忘れてずっぽりこの作品の世界に浸れる。 01年トニー賞：作品賞、主演男優賞他１３部門中１２部門を独占。 |
| 2001.04.16
PM8:00 Open：01.04.05 |
『Follies〔フォーリーズ〕』（ベラスコ劇場）（★★） 月曜日の夜は公演がない作品が多いのですが、ロングラン作品以外で観たいと思ったのがこの作品。それはブライス・ダナーが出ているのと、ソンドハイムの曲が楽しみだったから。が、楽しかったのはその曲だけだった(^^;; 。他の劇場でもそうなのですが、この作品は更に輪を掛けて観客にお年を召した方々が多かったです。ブライス・ダナーがお立ち台(爆)でちょこっと踊る（というより腰振る(^^;; ）だけで異様にウケてました(^^;; 。 |
| 2001.04.17
PM8:00 Open：01.04.08 |
『One
Flew Over The Cuckoo’s Nest
〔カッコーの巣の上で〕』 （ロイヤル劇場）（★★☆） 観る前に原作を読んだのですが、それがちょっと良くなかったかも。原作の大きさを消化出来てなかったかなと。その最たる原因は演出。登場人物を点でしか描いていなくて、横の繋がりが殆ど見られないのはとても残念でした。特に主人公マクマーフィとチーフの関係が希薄なのは、この作品の良さを半減させてる気がするのです。ただ、その演出も私が苦手な部類の演出というだけかもしれませんが…。 役者、特に主役を演じたゲイリー・シニーズの役作りは良かったと思うのですが、如何せん点での演技しかさせてもらってないので、周りとの呼吸が見られなくて勿体ない気がしました。 01年トニー賞：リバイバル作品賞受賞 |
| 2001.04.18
PM2:00 Open：00.10.24 |
『Proof〔プルーフ〕』（ウォルター・カー劇場）（★★★） 今シーズンオープンした新作の中で最も評判の高い作品。確かに破綻のない脚本がとても上手いと思う。でも、、、なのです。良く出来たストーリーを上手くまとめ上げたこなれた演出。それが何となくこじんまりとした印象を与えるのです。ラストに向かってググッと盛り上げていく演出は、流石に上手いと思うのですが…。私にとっては上手すぎた脚本だったのかも。ダニエル・サリバンの演出に何となく物足りなさを感じてしまうのでした。しかし役者にとっては凄くチャレンジし甲斐のある演出だろうな。上手い人がやらないと、ちょっと辛い演出だと思う。。。役者を信頼してるってことか＞演出家。そしてその信頼にキッチリ応えている役者陣が凄い。 01年トニー賞：作品賞、演出賞、主演女優賞（メアリー・ルイーズ・パーカー） |
| 2001.04.18
PM8:00 Open：01.03.29 |
『The
Invention of Love』（ライシアム劇場）（★★★☆） 劇場窓口にチケットを買いに行くと、この週はチケットが３階席しかないと言われて窓口前で固まってしまったのですが(笑)、ロバート・ショーン・レナードの芝居をどうしても間近で観たくてダメ元でTKTSに並んでみました。すると舞台が見切れる席ですが、１階席が買えました。結果的にロバートの芝居はほぼ切れること無く観られたので良かった(^^)。 ストッパードの芝居ということで覚悟して観に行ったのですが、やっぱり難しかった(涙)。でも初めに難しいと聞いていたので内容を理解することを諦めて観に行ったのが却って良かったのかも。細かい話しはまるで理解できなかったけれど（ラテンとかギリシャの詩を引用されてもさっぱり分からん(泣)）、大筋はそれ程複雑ではないので。 金曜日のチケットも取っていたので（３階席）、この日は役者の芝居を中心に観たのですが、これが本当に素晴らしかった。とてもまとまりのあるアンサンブル。そして老若２人のハウスマンを演じるイーストンさんとロバートの力演が、この難解な戯曲を美しい芝居へと引っ張って行っている気がします。 さてロバート。こちらはストレートに感情が観客に伝わってくる芝居。繊細な演技の中に、苦悩や痛み、哀しみ、そして嬉しさや喜びなどがじっくりと伝わってきます。ロバートはかなり丁寧に演技する人だと思うのですが、それを嫌味なく（さり気なくとは違うと思うけど）見せてくれるので観ていてとても心地良いのです。。。う〜ん、ラブラブだ(^^;; 。しかしここまでの表現力を見せてくれるとは思っていなかったので、観ていてドキドキしてしまいました(^^)。充実のロバートを観たという気がします。そんな訳で、ロバートが好きになってしまうジャクソンという人にちょっと嫉妬(爆)。 01年トニー賞：主演男優賞（リチャード・イーストン＼(^^)／） |
| 2001.04.19
PM8:00 Open：01.03.15 |
『Design
for Liveing〔生活の設計〕』（アメリカン・エアライン劇場）（★★☆） アラン・カミングがカワード芝居に出る、、、と言うのはちょっと想像出来なかったのですが、見事に期待を裏切ったというか、やっぱりアラン・カミングはアラン・カミングなんだと(^^;; 。で、その独自の世界を築くカミングに、キャラクターの内面演技に徹するジェニファー・エール。な、なんか合ってない気が……２人のバランスがいまいち悪いのです(泣)。その２人とは違いキャラクターの側面からも演じるドミニク・ウエスト。ドミニクはどちらとの演技も上手くこなすのですが、カミングとエールのバランスの悪さを包みきれてない。何だか悪いくじを引いてしまったかのよう＞ドミニク(^^;; 。 まとめきれていない演出力が原因なのか、どうなのか。上手い３人を集めてこれは勿体無いと思うんだけどなあ。「このアンバランスに見える中に何かあるのかもっ！」なんて思いながら観てたんですが、結局芝居の良さを掴みきれないうちに終わってしまいました(涙)。パリ、ロンドン、ＮＹと場所を移していく各部屋のセットは、天井を高くとっていてとても美しいのですが、それさえもここで演じられる芝居には合ってない気がしてきてしまう。もっとギュッと詰まった天井の低いものにした方が良かったんじゃないかなと。 |
| 2001.04.20
PM8:00 Open：01.03.29 |
『The
Invention of Love』（ライシアム劇場）（★★★★） 今日は３階席。舞台全体を観て思ったのは、セットデザインと照明がもの凄く綺麗だということ。とても幻想的な舞台空間を作り出しているのです。その幻想的な舞台に地に足の付いた役者の演技。何てバランスのとれた美しい芝居なのだろうかと。そして各キャラクターの呼吸を大切に、丁寧に描いてくれる演出。この全体をグッと引き寄せた演出が、この芝居をとても良い雰囲気にしているのだと思う。 ラスト。悩み、苦しかったであろう大学生活を「黄金時代だった」と語るハウスマン。ラテン文学者であり、詩人であったハウスマンの日記を読んでこの戯曲を書こうと思ったというストッパードの視線は、強く、優しく、美しい芝居を見せてくれました。 01年トニー賞：主演男優賞（リチャード・イーストン＼(^^)／） |