| TONY DANZA〜トニー・ダンザ（Rocky Pioggi） |
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『TIC』の幕開きはこの方の第一声から。ブロードウェイ出演は98年の『橋からの眺め』についで今回が２本目のようです。 そして意外（？）なほど１０代のファンが多かったのには驚いた。見る前の評判と違ってすんごく気さくな人だったわあ。
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| TIM PIGOTT-SMITH〜ティム・ピゴットスミス（Larry Slade） |
| 『TIC』を陰で支えているのは間違いなくラリー役のこの方でしょう。ヒッキーとパリット両方の想いを理解する唯一の人物。そんな役どころを無理なく自然に演じ、ラリーを共感できる魅力的な人にしていて本当に上手い！ 殆ど出ずっぱりの４時間強。毎日大変だろうな。
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| STEPHEN
SINGER〜ステファン・シンガー（Hugo Kalmar） |
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この役も４時間強出ずっぱり。しかし寝ていることが多い……。演じるステファン・シンガーさんも、役のヒューゴも結構謎な人だった。でもこの役って実は凄く重要人物なのかも。３幕を観ると何となくそう思ってしまう。 |
| MICHAEL
EMERSON〜マイケル・エマーソン（Willie Oban） |
| ハーバード大法学部出で弁護士を目指していたインテリだけど、最後にはお金が無くて洋服さえ買えないというところまで落ちてしまったウィリー。戯曲を読んだ時に凄く印象に残っている役でした。 演じるエマーソンさんはこのように超ダンディーな方(^^)。ソフト帽がとってもお似合いです。コーディネートの色の使い方がとってもお洒落！ウィリーのよれよれからは想像出来ないくらいステキでした(*^_^*)
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 『TIC』では客入れの時に登場人物がバーに集まってくるというシーンを行っているのですが、その時ウィリーは華麗な(?)“ウィリー・ダンス”を見せてくれます。ほんのちょっとなんだけど、すっごく可愛いんだわ、これが(*^^*)。観に行かれる方は、開演１０分前には劇場に着くように行きましょう(^^)。私は毎回駆け込みだったんで、２回しか観てないの(T_T)
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我々の間ではセリフのない時のウィリーのボーっとした表情が、演技なのか素なのかが話題に(笑)。まあ素ってことはないだろうけど・・・。“アウター・クリティックス・サークル賞”で助演男優賞にノミネートされてました。やっぱ演技なのか？
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| JAMES
HAZELDINE〜ジェイムズ・ヘイゼルディン（Harry Hope） |
| ダンディーと言えば、ハリー役のこの方もとーってもダンディー(^^)。舞台上とは全然違って見えます。 賞という形でノミネートされることは無いけれど、ハリー役を本当に魅力ある人物として演じきっています。凄く可愛いハリーだし、どうしてこの酒場に人々が集まってくるのかがよく分かる人として見せてくれる。余裕あるハリー役ですな。もっと評価されてもいいと思うんだけどなあ。
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 いつも出待ちをしててもアッという間に出てきて帰っちゃうんだけど、せめて握手だけでもしてもらえば良かったわ(T_T)
。写真撮ってる場合じゃないよ＞私。
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| CLARKE
PETERS〜クラーク・ピータース（Joe Mott） |
| コミカルな所も、自分を守ろうとするシリアスな場面もある美味しい役柄のジョー。戯曲の中のジョーより活力が溢れていて、面白い役柄にしてます。演出の力もあるんだろうけれど、演じるクラーク・ピータースの魅力もあるのだと思う。 
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| ROBERT SEAN
LEONARD〜ロバート・ショーン・レナード（Don Parritt） |
| いつも学生のような雰囲気を持ってバックステージドアから出てくるmyロバート(*^_^*)。『TIC』の中でも重要な人物であるパリットは、複雑な感情表現が必要だし見せ方が凄く難しい役所だけれど、演出のハワード・デイヴィスさんは見事にヒッキー、ラリー、パリットの関係を描き出してくれます。そんなわけで、ラリーとパリットのシーンはいつ見ても切なくてウルウルきてしまう(T_T)
。 最初に出待ちしたときに興奮して「ぐれーと・ぱふぉーまんす！！」と言ったら、「Thank
you」と照れたような笑顔付きで答えてくれたのですわ。わたくし、これで壊れました(^_^;;。翌日からはケヴィンを横目でおさえつつ(^^;;
、すっかり“パリット・モード”で芝居を観ているという……。我ながら単純な性格だわ＞私(^_^;;。
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 パリット役に関してもーちょっと冷静な目で見てみると、もう一歩深く入り込んでくれるともっともっとステキなパリットになるだろうなと。この辺りは絡むシーンが多いラリー役のティム・ピゴットスミスさんに引っ張られて、影響受けて今後磨かれていくのでしょう。楽日近くではどんな芝居をしているのか、とっても興味あります。
とはいっても、ケヴィンとの緊迫した掛け合いは迫力あるし、パリットの感情の高ぶりも凄く良く見える演技してます。毎回ホントに泣いてるもんな、ロバート。そんなロバを観て、私もうるうるしちゃうんだわ(T_T)
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ロバートページ(Leonardplatz)
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| PATRICK L.
GODFREY〜（Cecil Lewis 〔Captain〕） |
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ロンドン公演から引き続いてブロードウェイに入ってきたのはケヴィンを含めて５人だったのですが、その中の一人。そして最もイギリス英語の強かったのがキャプテンでした。 
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| ED DIXON〜エド・ディクソン（Piet Wetjoen） |
| 舞台上でもオフでもとっても愛嬌のあるウェトジェン役のディクソンさん(^^)。憎めない雰囲気は、ご本人の醸し出す味なのかも。 |
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| PAUL
GIAMATTI〜ポール・ジアマッティ（James
Cameron 〔Jimmy
Tomorrow〕） |
 そう言えば、タバコを加えて出てくることが多かったけど、ヘビースモーカーなのかしら。
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我々の間で日に日に人気急上昇していった、ポーリンことポール・ジアマッティさん。映画にも沢山出演されているのでどっかで観たことあるって人も多いかも。 ４幕に自分の胸の内を吐き出す場面のあるジミー役を、毎回感動的に演じてくれてます。
 サービスピク(^_^;;
私のお気に入りは３幕にある“酒場を出ていこうにも出ていけないジミー”。ヒッキーに「明日やるよ、明日……」と叫ぶジミーは、どこか共感できるキャラクターでグッとくるセリフです。
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| RICHARD
RIEHLE〜リチャード・リーヘル（Pat McGloin） |
| 元警官のマクグロイン。収賄の罪で職を追われてこの酒場に入り浸っている。パール、マージの女の子二人を除いて出待ち、入り待ちで唯一捕獲できなかったリーヘルさん(涙)。 |
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| JEFF WEISS〜ジェフ・ワイズ（Ed Mosher） |
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ハリーの義弟のモシャー。ジェフ・ワイズさんはモシャーって感じの人だった（意味不明…）。ワイズさんにはこの２年後にロバートの芝居でまた出会えました。丁度、観に行ったときに募金の為に出口に立っていたのがワイズさんだったので、「『TIC』観ました！」って言ってみたんですが、「は？」って顔されてしまった…。英語が通じなかったのだろうか(大汗)。『TIC』の後はロングバケーションを取ると言ってたので忘れちゃったのかしらん（んなアホな(^^;;
）。 |
| SKIPP
SUDDUTH〜スキップ・サダス（Chuck
Morello） |
| むさ苦しい男達の物語の中で、唯一女っ気のある役柄が、このバーテン役のチャック。彼の現実の見込みのない夢は、コーラと結婚してニュージャージーで百姓をすること。この酒場に集う男達のパイプ・ドリームの中では一番実現しそうで、それでもしない夢。演じるスキップ・サダスさんは、とても大らかで迫力あり、可愛げのあるチャックを見せてくれました。 素顔のサダスさんはとても優しげな方。この芝居の後、日本でもWOWOWで放送されているドラマ『サード・ウォッチ』にNYPDのサリー役で出ています。取っつきにくそうだけど、とても人間味溢れる温かさを感じる役をひっじょーに魅力的に演じてます。
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ハグの相手はスペ。 |
| KEVIN SPACEY〜ケヴィン・スペイシー（Theodore
Hickman 〔Hickey〕） |
 舞台役者としてのケヴィン・スペイシーは、観る側にとってみるとこれ以上ないくらい面白くて楽しくて、舞台の端にいてもつい目で追ってしまいたくなる役者だと思います。“今日はパリット・モードよ！”何て言っていても、やっぱり目線の大部分はケヴィンを追ってしまう……。う〜ん、罪な男じゃ＞スペ(^_^;;。
舞台上のケヴィンは、細かい所まで気を配った美しい芝居を見せてくれます。自身が作り上げたヒッキーという役柄を自信を持って演じているんでしょうね。だから毎回ちょこちょこと演技をかえたりして、楽しんでやっているように見えます。
そして観る側が感情移入するのが難しいこの役を、幕を重ねるに従って徐々に引きつけていくというのは本当に凄い。４幕の独白で周りからすすり泣きが聞こえることが、それを証明しているのだと思う。
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改めて言うのもナンですが、とにかく上手い！語彙不足なのが悲しいけど、ホント上手い役者さんなんだなとナマ舞台観て更に思いました。「スペイシーはヒッキーをやるために生まれてきた」なんちゅうすんごい文がどこかの批評に載っていましたが、それが大げさな表現ではないことを痛感しました。ほんと、ケヴィンは完璧にヒッキーを演じていたと思います。 
その４幕にある２０分におよぶ独白。壊れる寸前のヒッキーを演じるケヴィンのテンションの高さは尋常ではありません。初めてこの場面を観たとき、瞬きするのも勿体ない！と思ってしまったし、「うー、終わらないでくれ〜」と無茶なことを考えてしまいましたわ(^_^;;。
あの劇場全体を包む迫力ある話しっぷりと、ひっきりなしに動くケヴィンに圧倒されました。なんせ、ろくすっぽ言葉なんぞ分かっていないのに、ヒッキーの心情が胸の奥に突き刺さってきてウルウルきちゃうんだもの(T_T)
。『TIC』を最初に観た日の震えが来るほど圧倒された感覚と興奮は、ずーっと胸の中にとっておきたいわ。けび〜、一生ついてくからねー！！ヤな顔しないでねー(^_^;;。
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